となりの山田くんと高畑勲と僕

昨年の4月5日に高畑勲さんが亡くなりました。

 

この訃報を知り

 

僕はその足でTUTAYAへ「ホーホケキョとなりの山田くん」を借りに行きました。

 

 

 

それまでジブリでの高畑勲さんの作品は「山田くん」以外は全て見ていたんですが

 

どうしても山田くんだけは、よし!見よう!というテンションにはならなかった。

 

この感覚は多くの人が僕と似た様な感じだと思いますし

ジブリの作品が好きでも、この「山田くん」を見た事ある人は少ないかなと思います。

 

 

亡くなったというニュースを聞き

正しく直感というか、

無性に山田くんが気になり

気になればもう

見たくて見たくてしょうがなくなった。

 

 

高畑さんはなぜこれが作りたかったのか、

 

高畑さんは東大でフランス文化を先行していたと思います。

他の作品でもその時代のある地域の何事もない様な日常を

描いてるものが多いですが、共通して文化というものも描いてる様に

僕は感じます。

 

 

 

 

山田くんを見終わり、

 

 

直感を信じて良かった。

僕は震えるほど心地いい時間を体験できた。

直ぐにDVDも買いました。

 

映画の感じ方は人それぞれなんでおすすめするという事ではないですが、

 

山田君は2時間程とても心地よいトリップが出来ると思います。

 

 

僕にとっての高畑勲さんからの最後のプレゼントはかぐや姫ではなくて

山田君になったんですが、

 

この山田君にはもう一つおまけがついていた。

 

 

ある脚本家志望の男性が

自分の脚本をどこの会社に持っていっても

相手にされなかった。

 

自分には才能がないから

もう脚本家は諦めようと

西海岸からニューヨークまで旅をする事に、

最後に寄ったニューヨークのMOMAで「ジブリ巡回展」をやっていて

彼は興味が湧いたので立ち寄ってみた。

 

そこではジブリの作品を見る事が出来たので

全て見たそうです。

全てに感動したんですが

最後に「となりの山田くん」を見て

愕然としたそうです。

 

こんな些細な家族の日常を切り抜き

傑作を作る人がいたのか、

 

 

脚本家を諦めるもう最後の最後、

 

山田君に出会い

 

この男性は

最後にもう一度、

自分もこんな作品が作りたいと感じ、

また西海岸に帰り

一つ脚本を書き上げました。

 

その脚本は

 

 

「リトルミスサンシャイン」

 

 

その脚本家の名前はマイケル・アーント

 

 

その後「リトルミスサンシャイン」はアカデミー脚本賞をとり

アーントはトイストーリー3の脚本を担当するなど活躍しています。

 

 

そして何より

 

僕はこの「リトルミスサンシャイン」は大大大好きな映画だったんです!

 

この物語を知った時は感動ですね。

自分の中のパズルがピタッとはまった様な

 

山田君は興行収入は大赤字だったそうです。

でも山田君がなかったら

「リトルミスサンシャイン」も生まれてなかったかもしれない。

 

 

後にマイケル・アーントは高畑さんに会いに行ってます。

スタジオポノックのブログにその時の事が詳しく書かれてました。

 

 

 

高畑さん

 

全く面識はないけれど

おまけまで付けてくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

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